国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学高等研究院 微生物遺伝資源保存センター(GCMR)

菌株分譲・寄託

菌株分譲に関する条件・注意事項

菌株およびDNAの分譲価格(1株あたり)

(送料・消費税別)
大学等教育機関その他の機関
病原微生物(1株) 20,000円 50,000円
培養代行(1株) 30,000円 60,000円
DNA(1株) 30,000円 60,000円

感染症法の2種,3種の特定病原体の輸送は法律による輸送方法の規制を受けるため別途,輸送に係る分譲経費(申込者負担)が必要となります。
P3施設使用の菌株が含まれる場合は、別途P3施設使用負担料として追加費用が必要となります。詳しくは、
GCMRにお問い合わせください

菌株送付時期

分譲依頼書受領後から菌株発送までに通常2週間必要ですので予めご了承ください。また,菌種,菌株によっては発育等にさらに時間のかかる場合もあります。

分譲対象者の制限

菌株の取り扱いの知識と技術を持ち,かつバイオセーフティーレベルに応じた物理的封じ込め施設を有する機関に所属する方のみ分譲いたします。
技術/施設等に不明な点がある場合は,確認のため追加資料の提示を求めることもあります。十分な情報が得られない場合には分譲をお断りする事がありますので,予めご了承ください。

DNA分譲について:当リソースはDNAでの分譲も行っております。病原菌を取扱わない施設の方にも分譲可能です。

分譲株の制限

基準株の分譲にあたって,GCMRで分離記載した菌株は危険度レベルの取扱い条件を満たす機関に問題なく分譲できます。しかし,国内外の他の保存機関から購入した菌株を再分譲することは許されておりません。従いまして,GCMRが1992年度以降にATCCやJCMなど国内外の保存機関から購入した菌株については,この原則を適用します。しかし,共同研究としてGCMRが保有する菌株を使用する場合はMTA-COPE株(共同利用株)として利用の道を開いていますので,ご相談ください。

菌株番号の表示

GCMR(岐阜大学)から分離された菌株はGTC番号ないしJNBP番号を記載して下さい。RIMD(大阪大学)から分譲された菌株は、RIMD番号ないしJNBP番号を記載して下さい。GCMRで分離した菌株をJCMあるいはATCCに寄託したため,それぞれの機関の番号を併記している場合でもGTC番号をお使いください。

微生物遺伝資源保存センター(GCMR)からGTC保存菌株(およびDNA)を購入する方法

多岐にわたる菌種の基準株・分離株等を多数公開しています。菌株の検索は NBRPのホームページから検索してください。
生物多様性条約に基づき,菌株の分譲には近年,様々な制限が付いています。GTCでは外国から入手した菌株には様々なMTA(同意書)を交換して条約の遵守を行っています。そのため1992年以降に他の分譲機関から購入した菌株の分譲は原則として再分譲は致しません。しかしながら,GCMRとの共同研究の範囲内でGCMR内において菌株を利用する,DNAを利用するなど共同利用の道も開かれていますので,MTA:COPEと記載された菌株の利用をご希望の方はGCMRにお問い合わせください。

日本細菌学会教育用菌株:約60株を公開。日本細菌学会会員に限ります。最も安価に購入できます。

日本細菌学会教育用菌株を申し込みたい場合は,日本細菌学会ホームページに記載してある申込み手順に従ってください。

申込方法

    • 1ナショナルバイオリソース(NBRP)公開JNBP株およびDNAの分譲については,保存担当機関(岐阜大学・大阪大学)に直接申し込んでください。また,NBRPリストに掲載されていない菌株についても分譲可能な菌株が多数あります。 NBRPリストにない菌株の分譲をご希望の場合は
    • 2分譲がMTA:COPEと記載されている菌株はDNAの利用,GCMRとの共同研究として利用する方法が開かれています。ご希望の場合はGCMRにお問い合わせください。

*同意書及び分譲依頼書には機関長の公印が必要です。
*BSL3分譲時は諸経費が別途必要になります。(お問い合わせください)

分譲関係書類のダウンロードおよび申し込み

感染症法の2種および3種病原体以外のBSL2,およびBSL3の場合,それぞれの病原体を取り扱う環境を保有していることを証明する文書(分譲申告書)を分譲依頼時に送付してください。

感染症法の2種および3種病原体以上のBSL2およびBSL3の場合、初回に限り、施設概略図を送付してください。

BSL1および日和見【分譲依頼書+MTA(同意書2通ご用意ください)】

BSL2/3【分譲依頼書+MTA(同意書2通ご用意ください)+ 分譲申告書】

2種,3種の感染症法特定病原体の輸送にかかわる公安への申請,輸送等は,分譲依頼者において対応してください(対応方法のご相談に応じますのでご連絡ください)。また、BSL2,3の輸送に使用した容器は分譲申請者の送料負担によりご返却いただきますのでご協力ください。

MTA-COPE株(共同利用株):【ほかの菌株保存機関から購入した株,および国外から入手した野生株の一部】はMTAにより再分譲が制限されています。このような株の利用を希望される場合は別途ご相談ください(問い合わせ窓口:下記アドレス)。

インターネット,E-mailによる分譲の依頼は受け付けておりません。必ず原本の郵送をもってお申し込み願います。なお,お急ぎの方は,予めお電話またはメールにてご相談頂けましたら,原本が到着次第,手早く送れるよう準備させていただきます。

分譲申込および受領書送付先

GCMR(岐阜大学)

〒501-1194 岐阜市柳戸1-1, 岐阜大学医学部内
岐阜大学高等研究院 微生物遺伝資源保存センター(GCMR)
TEL:058-230-6146

RIMD(大阪大学)

〒565-0817 大阪府吹田市山田丘3-1
大阪大学微生物病研究所 感染症国際研究センター病原微生物資源室
TEL:06-6879-8341 FAX:06-6879-8342

ご不明な点へのお問い合わせ

GCMR(岐阜大学)

微生物遺伝資源保存センター

RIMD(大阪大学)

大阪大学微生物病研究所
担当:飯田 哲也

代金に関する問い合わせ先

GCMR(岐阜大学)

〒501-1194  岐阜市柳戸1-1
岐阜大学医学部附属病院内, (一財) 誠仁会
TEL:058-230-7391 FAX:058-293-5058

RIMD(大阪大学)

〒565-0817 大阪府吹田市山田丘3-1
大阪大学微生物病研究所 担当:飯田 哲也
TEL:06-6879-8341 FAX:06-6879-8342

【お願い】受領した菌株を使って成果を発表した時はGCMRにお知らせください。

GCMRを含め,系統保存業務を行っている機関では多種多様な微生物株を揃え,安定供給することにより皆様の研究,診断,開発の支援を行って参りました。今後もこの方針に変わりはありませんが,このような支援業務がどれほど皆様の研究に貢献できているかを具体的な数値あるいは事例によって提示する必要性が近年指摘されております。
つきましては,GCMR、RIMDから受領した菌株を使い,研究成果発表/症例報告等を行った際には,是非とも発表抄録の写しあるいは論文/報告文の別刷等(PDFも歓迎します)をお送り願います。国内の系統保存事業の存続のためにも,よろしくご協力をお願い致します。

寄託について

貴重なリソースの保全のため、寄託を受け付けております。(寄託問合せ窓口)
・GCMR、RIMDともに、分譲に関する問い合わせ窓口までご連絡下さい。

GCMR(岐阜大学)

微生物遺伝資源保存センター

RIMD(大阪大学)

大阪大学微生物病研究所
担当:飯田 哲也